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「硝子のハンマー」「狐火の家」
そして「鍵のかかった部屋」と、
防犯探偵榎本シリーズを3作一気に読みました。

本作が原作のドラマ、大野くん目当てで見ていました。
毎週毎週面白かったです♪
ドラマでは、最終回ののラストシーンで明らかになった榎本の秘密を知らなかったので
最後まで楽しんで見て、そして驚いた記憶があります。

とはいえ、放送からもずいぶん経ち
トリックなど、記憶の彼方なので、
ようやくこのたび原作挑戦の次第です。




1作目の「硝子のハンマー」、こちらは1冊まるまる長編。
「狐火の家」「鍵のかかった部屋」は
4編ずつ収録の短編集です。

3冊まとめて読んでみて
やはり1冊目が一番読み応えがあったな、と。
ボリュームも1番ですしね。

ヒロインの青砥弁護士の天然ぶりも、1作目ではなりをまだ潜めていますし
怪しい人物が満載で、誰が犯人かは明かされるまで分からず
とても楽しめた一冊。

難を言えば、構成でしょうか。。。
前半で、色々な検証を重ね、榎本が犯人に気づいた後は
一転、犯人がなぜこうした犯罪に至ったか、そしてその詳細が語られます。
なので、最後まで犯人が明かされないままドキドキできる
という構成ではありませんでした。
しかし、犯人は意外な人物ですし、
良作ミステリーに出会えたと思えます。






「狐火の家」「鍵のかかった部屋」は
短編集なので、犯人にほとんど選択肢はありません。
密室の謎解きをさくっと楽しめる2作品です。

1作目に登場する、事件が起こった会社の秘書・松木。
彼女が所属する劇団が舞台となるエピソードがそれぞれ収録されているのですが
これだけは、どうも異色で苦手でした・・・。

事件自体は変ではないのですが
登場する劇団員たちが、奇妙すぎる人物として描かれていて
作者さんは、劇団員になにか思うところがあるの!?と
妙な勘ぐりをしてしまうぐらいに(笑)

しかし、貴志さんは色々なジャンルで良作を生み出していて
本当にすごい作家さんですね!
次に読む貴志さんの作品は、さてどんなジャンルになるかしら?
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2013年本屋大賞8位入賞作品を読みました。
すでに文庫化もされている作品です。

著者は映画プロデューサーさんで
この話は、LINEでの連載小説だったそうですね。

詰まるところ、今回のレビューは辛口でございます。

30歳の郵便配達員。
ひどい頭痛の果てにようやく行った病院での診断は、余命幾ばくもない脳腫瘍。
そんな彼の元に、自分と同じ姿をした悪魔が現れて
取引を持ちかける―――

世界から何かを消せば
寿命を一日延ばすことができる、と。

そして彼は、世界からいくつかのものを消していき・・・


なんでしょうね。一言で言ってしまえば
ただひたすらに、ベタ、な展開でした。
目次を読んでしまえば、最後の展開まで見えていましたからね。。。

設定はなかなかユニークなんですから
もっと変わったものを消してみるとか
悪魔の描写にもっとこだわるとか
色々いじりようはあったのにな・・・という印象がぬぐえません。

読メには好意的な評価も多かったですが
正直、同じテーマを扱う作品で、もっと読み応えのある作品もいっぱいあるし
映画プロデューサーのお仕事をずっとされてきた著者さんなら
映像でこの作品を表現することが、きっとご自身が伝えたいことが
より伝わったんではないかな、と思います。

LINE小説となっていますが、いわゆるケータイ小説で
つまりは若くて、普段小説に触れることの少ない世代がターゲットでしょう?
いろいろな本を読んできている自分には物足りない一冊でした。

※amazonアフィリが不調なので、後日冒頭編集予定


小説 あらしのよるに小説 あらしのよるに
(2013/02/18)
きむらゆういち

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2005年にアニメ映画化した作品です。
きちんと映画を見たわけではないので、原作を読んでみました。

━─━─━─━─━─
嵐の夜、仲間からはぐれて逃げ込んだ小屋で、
オオカミのガブとヤギのメイは出会う。
暗闇の中、2匹はお互いの姿を見ることもなく、
夜通し語り合い、心を通じ合わせる。

「嵐の夜に」の合言葉を決めて、翌日、会うことになった2匹だったが、
白昼の下、自分たちが「食うものと食われるもの」であることを知る。

それでも魅かれ合うガブとメイだったが、
天敵同士のオオカミとヤギの群れは
2匹に非情な命令を下すのだった。
━─━─━─━─━─

もともとが絵本から出発した作品で
その絵本は好評を得たことで、
続編が何冊か出され、7冊で完結してるようです。

私が読んだのは2006年初版の単行本。
wikiの文庫版の初版を鑑みると
文庫版とは、違う内容なの・・・?とも思えるのですが
はてさて。
こういうところを突き詰めるのが、ビブリア古書堂なんでしょうけどね(笑)


「食うものと食われるもの」の異なる種族の2匹
ヤギのメイと、オオカミのガブ。
2匹が惹かれ合っていく、優しいお話です。

ガブは常に「メイは友達だから食べちゃ駄目だ」という葛藤に悩まされていますが
なんだかメイはそのあたりに今ひとつピンときていないようで・・・
わかってはいるけれど、ガブのことを信じすぎていて
あげく、メイに気遣って、メイの寝ている間に食事をするガブを責めたり・・・
なんだかガブが気の毒で仕方ありません・・・

2匹が出会い、互いの正体が分かって、葛藤はあったものの
気の合うもの同士、と仲良く過ごせたのもつかの間で
互いの群れから
「エサであるヤギの情報を聞き出せ」
「天敵であるオオカミの情報を聞き出せ」と
スパイのような任務を課せられてしまい・・・

そこから彼らが選んだ道、終盤・・・
元は絵本なんです。つまり、王道のベタベタな展開なんです。
わかってはいるんですけど・・・・切なくてたまりません・・・。

ラストシーンは、どうしてこの作品が
「ヤギのメイとオオカミのガブ」なんて、絵本にありそうなタイトルではなく
「あらしのよるに」なのかがよく分かる素敵なシーンでした。

子どもに読み聞かせたいお話です。

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ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
(2008/06)
近藤 史恵

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最近ちょっぴりはまりつつある近藤史恵さん。
なにも知らずに手に取った一冊は、実はシリーズ物の2作目でした。
が、そうしたことにも気づかず気にならず読めた、素敵な作品です。

━─━─━─━─━─
町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは四人。
二人の料理人はシェフの三舟さんと志村さん、
ソムリエの金子さん、そしてギャルソンの僕。

気取らない料理で客の舌と心をつかむ変わり者のシェフは、
客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。

近所の田上家のスキレットはなぜすぐ錆びるのか?
しっかりしたフランス風のパンを売りたいとはりきっていた
女性パン職人は、なぜ突然いなくなったのか?
ブイヤベース・ファンの新城さんの正体は?
ストラスブールのミリアムおばあちゃんが、
夢のようにおいしいヴァン・ショーをつくらなくなってしまったわけは?

…絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ。
━─━─━─━─━─

フレンチレストランを舞台にした謎解き7編です。
シリーズ一作目は「タルト・タタンの夢」という作品だそうです。
近々絶対にこちらも読む!と決意させてくれる、素敵な作品でした。


まずはなんといっても、作中に登場するフレンチ!
これらに食欲をそそられます(笑)

いやもう、料理なんて本当に素人で
細かい調理法なんかを記したくだりは「???」という感じの私ですが
そうしたものを差し引いてもわかるぐらい、おいしそうな描写!

あぁ、本当に
気取らない、良い雰囲気の街のレストランなんだろうなぁと感じられ
このお店にどうにか行けないものかと思ってしまうのです。


この本だけ読むと、お店のみんなの人物像をつかむのに
少々手間取ってはしまいましたが
きっとそれは1作目で触れられているとして
(冒頭のいきなりの喧嘩?シーンにはびっくりしました)

謎解き、面白いです。
フレンチレストランを舞台にしたならではの謎。
料理だけにとどまらず、人間関係にも触れられているので
切なくなったり優しくなれる気分になったり・・・

お気に入りは「ブーランジュリーのメロンパン」。
なかなか温かい一冊でした。

2008年に2作目、ということは
なかなかこれ以降の続刊は期待できないのかしら?
とにもかくにも、「タルト・タタンの夢」絶対読みます♪


悪の教典 上 (文春文庫)悪の教典 上 (文春文庫)
(2012/08/03)
貴志 祐介

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悪の教典 下 (文春文庫)悪の教典 下 (文春文庫)
(2012/08/03)
貴志 祐介

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初めてのkindleでの読書作品です。
映画化しているのもあって、興味があったものの
はやりに乗っかって原作を読んでいる、と思われるのが嫌で
書店で買うのをためらっていた作品でした。

━─━─━─━─━─
晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司は
ルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、
同僚やPTAをも虜にしていた。

しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する
共感性欠如の殺人鬼だった。

学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れこんだとき―。
ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。
━─━─━─━─━─

教師が、担任を受け持っているクラスの生徒を
全員殺していくお話です。

上巻から蓮実は、周囲を冷静に観察し
自分にとって邪魔者である存在を、さりげなく排除していきます。

上巻で主にターゲットになるのは、同僚の教師たち。
彼の餌食となった人たちが学校を去ることで、混乱する校内を
誠実で爽やかで、信頼の置ける人物としてうまくとりまとめることで
教師や生徒から、更に信頼を得ていく蓮実・・・。


下巻ではとうとう、大量虐殺が始まっていきます・・・

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みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
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