2017 / 04
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「八朔の雪」の感想を書いたときに
中盤と最終巻で、感想を書きたい・・・なんてのたまっていましたが
一気読みしすぎて、感想を書くタイミングがないままに来てしまいました。。。

さて、今回の感想は、外伝?とでもいうべきでしょうか
シリーズ7冊目「夏天の虹」のあとに出版された
つる家で供されているお料理のレシピ+高田さんのエッセイ+ショートストーリー、です。

毎回4話収録の、みをつくし料理帖シリーズ。
各巻末に、各話で出てきた料理のレシピを1品ずつ掲載されてますが
それでも、全てを収録しているわけではないので
そうした品々のレシピが掲載されています。

以前の感想でも、恥ずかしながら書いたとおり
このレシピ通りに作れる自信が自分にはないので
レシピの部分は、正直流し読み。
ただただ各お料理の写真を垂涎の思いで見つめるのみ(笑)

エッセイはとても面白かったです!
このシリーズが生まれるまでの秘話。
つる家の間取り図(清右衛門先生はどれ!?)。

私は文庫本を外で読むときには、大概
お気に入りのブックカバーをして読んでいます。
何を読んでいるか、周りの人にあまり知られたくないという思いがあるのですが
でもでも、もしかしたら近くに作者さんがいたら・・・!?

エッセイの最後「読者との遭遇」で高田さんが書かれていたところを読むと
むむむむ・・・!!と思ってしまいます。
以前、小川洋子さんのエッセイでも、同じようなことが書かれていたし・・・
本は、どうどうと表紙をさらして読むべきかいなか・・・むむむ。

最後のショートストーリーは
小さいときの澪と野江の話。
このショートストーリーは、どのタイミングで読んでも大丈夫なお話です。

私は刊行順に「夏天の虹」→「献立帖」→「残月」と読んだので
この二人の幼いころのエピソードを知ってからの8巻は
なおいっそう切ないものがありました。
なのでぜひ、8巻前後で読むのを、未読の方にはおすすめしたい!です!!
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続きを読みたい6月という一方で
ずっとずっと読みたかった、みおつくし料理帖シリーズに
とうとう手を出してしまいました♪





━─━─━─━─━─
神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い
上方料理を出す「つる家」。
店を任され、調理場で腕を振るう澪は、
故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。

大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、
天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。
しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、
名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・。

料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、
それを囲む人々の人情が織りなす、
連作時代小説の傑作ここに誕生!
━─━─━─━─━─

ツイッターでの書店アカウントやら、読書メーターでのお友達の書評から
ずっと気になっていたシリーズです。
2014年の8月に、最終巻の10巻がすでに刊行されています。

シリーズ1冊目では、主人公の澪。
料理の才能はあるけれど、大坂と江戸には味の違い、好みの違いがあって
大坂で覚えた自分の料理が、江戸で通じないことに悩んでいます。。。

それでも、勤め先のつる家の主人、種市や
なんやかんやでヒントを出してくれる存在、侍?の小松原、
母親同然の存在、芳など
色々な人に助けられ、またそれに報いるために
一生懸命頑張る姿の澪に、とても元気をもらえる作品でした。

まだ1巻なのに
澪の壮絶な過去、また彼女が頑張って造った料理に対する
格式高いお店からの様々な嫌がらせなど
なかなかに辛い描写が沢山有りまして
これから先9冊・・・いったいどんな波瀾万丈が待っているのかと思うと
澪を思うとちょっぴり切なくなりますが
でも、どんなことも「雲外蒼天」を心に掲げる澪が
しっかり乗り切っていってくれるんだろうな、と楽しみにもしています♪

全10巻のシリーズなので、中盤と最終巻で、また感想書くつもりです。

一冊目のお料理の中で、一番食べたかったのは「とろとろ茶碗蒸し」!
巻末にレシピ乗っていますが・・・むむむ
作れるスキルが、自分にないなぁ・・・


島はぼくらと島はぼくらと
(2013/06/05)
辻村 深月

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━─━─━─━─━─
直木賞受賞、第一作
待望の書き下ろし長編

母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。
美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。
父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。
熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。

島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。
「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、
島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。
故郷を巣立つ前に知った大切なこと――すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。
━─━─━─━─━─

2014年の本屋大賞第3位入賞作品。
5月からは、13、14年の本屋大賞作品を読みあさっていきます!

冴島という瀬戸内海の離島に住む高校2年生4人を中心に
彼らの出来事を描く作品です。
この4人以外も登場人物がそれぞれ個性的です。

Iターンを受け入れる島、として
古くからの住人の他に、居住地を選ばない仕事に就く人や
シングルマザーも多く受け入れる冴島。

そうした人たちのために働くヨシノさん。
逃げてきた、と語る蕗子や本木。


物語の始まりこそ、明らかに不審な人物が島にやってくるので
なんだか不穏な空気を感じもしましたが
読み終えてみれば、とても気持ちの温まるお話でした。


私も自分の生まれ育った土地は大好きですが
でも「故郷」と呼ぶには、なんだか
ニュアンスが違うような気がするのです。
「市名」「地元」、または離れた経験を持つ今となっては
「実家」というのがしっくりきます。

なぜでしょうね。。。
昨今話題のふるさと納税を検索してみても
わが地元は、特産品は案の定ありませんでした。
関西各地へのアクセスが非常に良く、住みやすい街ではあるのですが・・・
自然がないから?この街といえば!というモノがないから??
巧く言い表せません。。。日本語は不思議です。


そんな訳で、「故郷」を持つ彼らがとても羨ましい!

瀬戸内海の景色、個人的に大好きです。
穏やかな海にいくつもの島が浮かんでいて、、、
その島をたくさんの船や橋が結んでいて、、、
岡山⇔香川間のマリンライナーの景色がたまりません!

島ゆえにある種の閉塞的な空気感も勿論描かれていますが
そうしたものを差し引いても、冴島にはとても惹かれました。
そういう気持ちになることができて、本書を読んで良かったです。

源樹にもっともっと見せ場があれば、なお言うこと無し!(笑)
君の決意はどこに行ったんだ!?

▼続きを読む▼


ヒート (実業之日本社文庫)ヒート (実業之日本社文庫)
(2014/06/05)
堂場 瞬一

商品詳細を見る


━─━─━─━─━─
最後に勝つのは誰なのか――!?
公務員の苦闘と、白熱の42.195km

日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道マラソン」。
神奈川県知事の号令のもと、県庁職員の音無太志は、
日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカーとして、
孤独なランナー・甲本剛に白羽の矢を立てる。
甲本はかつてハーフマラソンの日本記録を持っていた「30キロまでの男」。
所属していた実業団が解散し、母校のグラウンドを借りて練習する身だ。
ペースメーカーになることを渋る甲本に、音無は破格の条件を提示するが――。

果たして世界最高記録達成はなるのか。
数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に――。
箱根駅伝を走る学連選抜チームの激走を描いたベストセラー・『チーム』の“その先"の物語。
疾走感あふれるレース描写と、男たちの人間ドラマに一気読み必至。[解説/ 池上冬樹]
━─━─━─━─━─

今年の箱根駅伝終了直後に、久々に「チーム」を読み返しました。
続編のこの「ヒート」がでたと聞いていたので、復習です。

今作は、「チーム」では脇役・・・というには存在感抜群ですが
前作の主人公・浦にたすきを渡した天才ランナー、山城くんの物語です。

東海道マラソンの準備をする、箱根経験者の音無
なかなかレース出場を承諾しない山城
納得できないながらも、紆余曲折を経て、ペースメーカーを承諾する甲本

三者三様の視点がなかなか面白かったです。


レースが始まるまでは、出場を渋る山城がなんとももどかしく
彼が悪いやつに見えるような描写ですが
レースが始まり、山城の視点でレースが描かれ始めると
序盤の人物たちの立ち位置が一転、今度は音無が悪いやつに見える
なんとも不思議な一冊でした。
人間の思惑なんて、人それぞれであるということを、
改めて感じる・・・そんな読了感。


前作の主人公・浦が
何とも言えない役どころで登場するというのは
読む前に見たレビューで知ってしまっていました。

そのくだりの展開に関して。
浦の説得(?)で、レースへの出場を決める山城が
それまでの頑なだった彼とはまったく違うキャラクターになってしまったようで
確かにそこは違和感でしたが
ある意味、山城の人間らしさが見えて
(特に彼がレース中に浦に気づいたときの描写は、結構好きです)
自分の中ではアリでした。
もっと山城が参加を葛藤すれば、なお良かったのかな??


甲本は、辛い立ち位置が続きますが
最後に見せ場があって、ドキドキさせられました♪


ハーフマラソンへの活躍を期待される描写がされていた甲本。
駅伝、マラソンと続いてきていて
続編も噂されるこのシリーズ、次の主役は、甲本ではないのかな?と
こっそり予想しておきます♪



今日は東京マラソンでしたね。
この作品を思い返しながら、テレビ観戦していました。
30キロ過ぎが、昨冬、3ヶ月弱を過ごした街なので
懐かしく思いながら周りの風景を見ていました。

日本人1位は、自分がもっとも熱心に箱根を見ていた頃に活躍していた今井選手!
おめでとうございます☆☆
サブテン、達成ですね!(←覚えたて・笑)
今後の活躍もお祈りしています。


夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)
(2012/10/01)
恒川 光太郎

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初めましての作家さんです。
kindleのカドカワのキャンペーンで目がとまり、読んでみました。


━─━─━─━─━─
妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。
ここでは望むものが何でも手に入る。

小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、
自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。
野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、
弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。

そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた――。
奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!
魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
━─━─━─━─━─

表題作の「夜市」と「風の古道」の2作品を収録。
個人的に好みだったのは「風の古道」でした。

両作品とも、ちょっとした異世界にふとした瞬間に迷い込んでしまうお話。
ホラー大賞ということですが、背筋が凍るようなものではなく
いろいろな方も評されていますが、
ホラーファンタジー?ファンタジーホラー?という世界観でした。


「夜市」

入ったからには、何かを買わずには出られない夜市。
しかし売っているものは、非合法なものなど、まるで欲しいものとは思えず
しかも法外な値段・・・
裕司と、彼に誘われて一緒に来たいずみ
二人がどうやってこの場所から出るのか・・・
弟くんは本当に見つかるのか?一緒に帰ることができるのか?
などなそ、興味深かったです。
後半のストーリーは、なるほど、そうつながるのか・・・と思いながら。


「風の古道」

夜市は、決して入りたいと思える場所ではありませんでしたが
こちらは、その世界を少し覗いてみたいと思える場所。
実際、こんなに年を取ってしまった自分には、無理なのでしょうけれど
子どもがうっかり入ってしまうことのできる
日本に昔からある古道。

カズキに中盤で起きる出来事にはびっくりし
レンの過去やカズキの結末など、色々悲しいものがありました。



「夜市」で訪れる世界は、なかなかに怖いものがありますが
「風の古道」では、そうでないところが惹かれたところかもしれません。


日常を、ちょっと離れたところに異世界があって
その異世界で過ごす非日常・・・
ファンタジー好きならば、しっくり来る作品ではないかと思います。
ただし、角川ホラー文庫。決してHappyだけでは終わりませんが。。。

恒川さん、他の作品もキャンペーンの対象になっているみたいなので
次は長編を読んでみたいと思わせてくれる作家さんでした。

みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
細々と更新中。

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