2017 / 06
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fc2からのマイショップ機能(今まで使っていた商品紹介機能)は
終了してしまったようです。
以前と比べたら少々見にくいですが、5月分から更新はこのスタイルで参ります。

さて、本作は2014年本屋大賞の6位入賞作品。
もう少しで、過去の本屋大賞入賞作品の巡礼も一段落つきます。
━─━─━─━─━─
君には、警察学校を辞めてもらう。

この教官に睨まれたら、終わりだ。
全部見抜かれる。
誰も逃げられない。
前代未聞の警察小説!
━─━─━─━─━─

新人警察官が最初の半年を過ごす警察学校。
そこを舞台にした連作短編集。

警察学校を舞台にした小説というのがまず珍しいという印象。
単行本帯にも「初の警察学校小説」としていたようです。

物語の初日は、入学から50日ほど経った5月24日(おや、ちょうど読んだ日と近い!)
教官たちは、20日前に辞めていった4人目に続く、5人目の脱落者が
いったい誰かを予想して、賭けている、、、
そんな厳しい環境下。

物語りに登場する6人の生徒は
それぞれ人には素直に言えない思いを抱えています。
そんな思いを些細な変化から見逃さず、指摘し、生徒を導く風間教官。

読者にもなかなか分からない、登場人物たちが抱えているモノを
同じような数少ない手がかりで、しかし確実に見破り
そして彼らを成長させるべく手を貸す風間教官・・・
かっこいいです!


登場人物の造形もさることながら
文章もかなり読み応え有ります。
1行1行しっかり読み込まないと、あっという間に変わる展開について行けませんでした。
幸か不幸か、直近で読んだとある作品に
文章としての読み応えを感じられなかったので
その点からも、本書を読んでいる時間は、とても幸せでした。

自分?の話。
年下の従兄弟に、大学卒業後に警察官の道を進んだ子がいるのですが
いやはや、、、こんな壮絶な半年間を
彼もくぐり抜けてきたのかと思うと。。。

もう長らく会っていなくて、
子どもの頃の顔しか覚えていないそんな従兄弟を
勝手に尊敬したくなってしまいました。

良くも悪くも印象深かったのは第三話の「蟻穴」。
風間教官と同じヒントを与えられながら、見抜けなかった読み手として悔しく
また、最後の展開が一番怖かったそんなお話。

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ヒートアップヒートアップ
(2012/09/27)
中山 七里

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またまたまた中山七里さんです♪
先日感想を書いた「魔女は甦る」の続編です。
kindleでも単行本価格で電子書籍化済みの作品です。

━─━─━─━─━─
七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の
麻薬対策課に所属する麻薬取締官。
警察とは違いおとり捜査を許された存在で、
さらに“特異体質”のおかげもあり検挙率はナンバーワン。
都内繁華街で人気の非合法ドラッグ“ヒート”
―破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、人間兵器を作り出す悪魔のクスリ―
の捜査をしている。

暴力団組員の山崎からヒートの売人・仙道を確保するため
手を組まないかと持ちかけられ、行動を共にして一週間。
その仙道が殺される。

死体の傍に転がっていた鉄パイプからは、七尾の指紋が検出された…。
殺人容疑をかけられた麻取のエース・七尾。
誰が、なぜ嵌めたのか!?冤罪は晴らせるか!?―。
━─━─━─━─━─

「魔女は甦る」では、ヒートの生成に関するストーリーが展開
今作では、ヒートが蔓延を防ぐため、その供給を絶つべく動く物語です。
「魔女は甦る」でちらりと姿を見せた七尾さんが主人公となります。


そんな特異体質の設定はありなの!?とも思いますが
まぁそこは小説と割り切ることにしまして・・・

暴力団員と手を組むの?どうするの?
売人の仙道の行方は?彼を殺した犯人は?
犯人扱いされてしまった七尾はどうなるの??

と、息もつかせぬ展開が続き
七尾はとあるところにやってきて・・・。



前作を知らなくても楽しめるかと思いますが
前作を読んでおいた方が、絶対に楽しいです。
加えて、最近中山さんの作品を読みあさっている自分には
他作品の登場人物の名前もちらほら出てきて・・・
そういうところでも、楽しめたりします。

後半は「魔女は甦る」同様、かなり激しいアクションシーン。
七尾たちが最大に追い詰められる終盤の展開は
それはさすがにあり得ないのでは??と
つっこみたくなりますが・・・

最初に明かされる、七尾の特異体質設定自体が
どうもリアリティを欠くものなので
ここまでぶっ飛んだ設定も、ありなのかな?と受け入れられたのかも知れません。


前作では、ヒートの生成はストップしました。
今作でも、供給元が絶たれるなど
ヒート根絶へ向けて、しっかり一歩進みました。
さて、ヒートにまつわるこの一連の物語
続編は・・・期待して、いいのですよね?

というわけで、大きなネタバレ、
しかし叫ばずにいられないネタバレを
このあと最後に一言だけ

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魔女は甦る魔女は甦る
(2011/05)
中山 七里

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最近めちゃめちゃはまっている中山七里さんです。
すでに文庫版も出ている作品ですが
単行本のこの装丁の方が個人的には好み♪

━─━─━─━─━─
埼玉県の長閑な田園地帯で、
肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。
被害者は現場近くにある製薬会社・スタンバーグ製薬に勤めていた桐生隆。
仕事ぶりも勤勉で質素な暮らしを送っていた青年は、
なぜ殺されなければならなかったのか?

埼玉県警捜査一課・槙畑啓介は捜査を続ける過程で、
桐生が開発研究に携わっていた
“ヒート”と呼ばれる薬物の存在を知る。

それは数ヶ月前、少年達が次々に
凶悪事件を起こす原因となった麻薬だった。

事件の真相に迫るほど、
押し隠してきた槙畑の心の傷がえぐり出されていく。
過去の忌まわしい記憶を克服し、槙畑は桐生を葬った犯人に辿り着けるのか。
━─━─━─━─━─

めちゃくちゃ面白かったです!!

殺人事件を追うストーリーですが
その真犯人が意外すぎて
そして、その真犯人との対決に費やされる終盤
この展開が手に汗握るものでして・・・

感想文は書かなかったものの、今月
「怪談」という本を読んだりもしました。
その本よりも断然、こちらの展開の方が怖かったですね・・・。

とにもかくにも、真犯人や
事件について一応の解決が見られた後にも残る不気味さなど
ページを繰る手がとまらない一冊でした。

ただ、残酷描写が嫌いな人には
ちょっと薦めにくい・・・そんな難点はありつつ。



テーマも、興味深かったです。

個人的に、この本を読んだのが土曜日でして
特に予定もない土曜日でしたから
この本は、その日2冊目となる本でした。

1冊目に読んだのは、自分が高校生の時によく読んでいた作家
桜井亜美さんの本でした。
久々に名前を見かけて、懐かしい思いから手に取った一冊。

その詳細は月末のまとめを参照して頂きたいのですが
相も変わらず、ドラッグとセックス漬けの若者の描写に辟易。
ドラッグはそんなものじゃないのに・・・という思いでした。

で、こちらの作品。
桜井さんの作品とは全く真逆。
ドラッグがどれだけ危険なものかというのを
読むのもきつい描写も交えながら描かれます。

やはりドラッグはこちらが真実の姿ですよ。
オシャレな感覚や興味本位でやっちゃだめなんですよ。
相反する2冊に触れ、相対的にますます
1冊目が嫌いになり、こちらの評価もあがりました★


作中に登場した古手川さんと渡瀬さんは
私はまだ未読の中山さんの他の作品にも登場しているらしいですね♪
古手川さんがどうなっているのか・・・
時系列がどういうものか分からないのですが
そちらも楽しみに、中山さんの作品は今後も読み続けたいです。



以下ネタバレも含むあれこれ

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裏閻魔裏閻魔
(2011/03/04)
中村 ふみ

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初めましての作家さんです。

ゴールデン・エレファント賞という
日本から、世界へ向けて優れたエンタテイメントを発信することを目指し
日米中韓の出版社のメンバーによって選考される
2010年度から始まった文学賞。

その第1回の大賞受賞作品です。

━─━─━─━─━─
時は幕末。
長州藩士・一之瀬周は、新撰組に追われて瀕死の重傷を負うが、
刺青師・宝生梅倖が掌に彫った「鬼込め」と呼ばれる呪いの刺青で命を救われる。

周は不老不死の運命を背負うこととなり、
明治から昭和へと激動の時代を
刺青師・宝生閻魔として人目を憚るようにして生きていく。
傍らには常に、友人の遺児・奈津の姿があった。

その奈津を狙うのは、姉の仇で同じ鬼込めの技を持つもう一人の刺青師・夜叉。
少女だった奈津もやがて女として閻魔を意識しつつ、
純愛を貫きながら彼の年を追い越し老いていく……。
━─━─━─━─━─

面白かったです!!


新撰組に追われ、瀕死の重傷を負った主人公の周(あまね)。
彼が「死にたくない」といったところから
稀代の彫り物師に、右手の手のひらに呪いの梵字を彫られます。

その呪いを背負った周は、不老不死の体となり・・・。

彫り物師の技を受け継ぎ、宝生閻魔と名乗るようになり
それから80年――
歴史の変わり目に立ち会いながら、
姉を殺した兄弟子を追い
同士の娘の面倒を見ながら、
彼女が幼子から自分を追い抜いて、自分より老いていく姿を見守り・・・。


読み手にとって、どの軸が響くかはそれぞれと思えますが
私は、閻魔と奈津の関係が切なくてたまりませんでした。
恋愛小説のジャンルではないはずなのに・・・

以下ネタバレも含むので。

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おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
(2011/09/06)
中山 七里

商品詳細を見る


先日読んで気に入った「さよならドビュッシー」の続編です。

━─━─━─━─━─
第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は
初音とともに秋の演奏会を控え、
プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。

しかし完全密室で保管される、
時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。
彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり…。

ラフマニノフの名曲とともに明かされる驚愕の真実!
美しい音楽描写と緻密なトリックが
奇跡的に融合した人気の音楽ミステリー。
━─━─━─━─━─

前作と共通して出てくるのは
探偵役の岬洋介。
前作で主人公をコンクール会場でいじめた下諏訪女史も
今回も脇役として登場しています。

今回の舞台は、音大の中。
貧乏音大生である主人公の晶が語り手です。

ストラディヴァリウスが盗まれたり
ピアニストである楽長のピアノが破壊されたり
学園祭での演奏会を中止しろという脅迫がきたり・・・

前作と違い、人こそ死にませんが
穏やかではない空気が漂っています。


学生オーケストラが舞台となっているので
漠然と、のだめカンタービレの雰囲気を思い起こしながら読んでいました。
のだめたちが楽しそうにしていたのとは対照的に
この作品では、音大生の現実が書かれていて
悲しくなってしまったり・・・

音楽だけをずっとやってきても
音楽とかかわる仕事に就けるのって
本当に本当にわずかな人たちだけなんですよね。。。
音大生たちの悲壮な現実に、悲しくなってしまいます。


さて、人の死なないミステリだった今作。
中止せよと脅迫を受ける学園祭の演奏に、それでも邁進する中
ラストシーン手前で、犯人がわかります。

ここからはネタバレを含むので・・・

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みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
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