2017 / 05
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クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。
柏木卓也、14歳。
彼はなぜ死んだのか。

殺人か、自殺か。
謎の死への疑念が広がる中、
“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。

さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、
犯人捜しが公然と始まった――。

ひとつの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。
それに抗し、真実を求める生徒たちを描いた、現代ミステリーの最高峰。
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昨年の今頃でしたでしょうか?映画化でも話題になっていた本作。
ようやく文庫で一気に読みました。

久しぶりの宮部さんは非常に読みごたえがありました・・・!!

宮部さんの作品は、自分の中では
現代ミステリ→時代物→ファンタジー&超能力もの
の順に面白いと感じていまして
現代ミステリに当たる本作は、とてもとても良かったです。

不登校の同級生が、学校の屋上から墜落死。
自殺と思われたいたけれども、
校内で有名な不良たちによる殺人事件であると届く告発状。
彼は本当に自殺だったのか、それとも殺されたのか。
生徒たちが裁判を行い、自分たちの真実を探す物語。


裁判で検事を務める藤野涼子が主人公となっていますが
さまざまな登場人物の視点で描かれているので
読み手には知らされている真実を、誤解する登場人物たちにやきもきしたり
時に感情移入したり、そんな風に考える頃もあったな、と感じてみたり。。。


自分に立場の近い登場人物について考えてみたとき
高校生のころから宮部みゆきを読んでいる自分としては
自分に一番近い登場人物が、城東三中の生徒たちでなく働いている大人たちになってることに
なんだかショックを受けたりも★
年齢を重ねたのですねぇ。。。


「事件」は
単純にしか見えなかった一少年の転落死が
複雑に絡まりあっていく様子にひかれて、一気に読んでしまい

「決意」は
裁判をすることを決めた中学生たちが、
一生懸命に証人や供述を集める姿にドキドキ!
自分も真相に一緒に迫っているような気分になってきて

「法廷」は
ここまででほとんど明らかになっていそうな事件の全容が
それでも法廷の場で新たな様相を見せたり
それまで出てこなかった人物が新たに証言したりする
リーガルサスペンスの様相に、ページを繰る手が止められず


面白かったです。本当に!!
おすすめです。
映画は・・・ここまで満足感の高い長編を、先に読んでしまうと
どうしてもはしょらざるを得ない映像は、ちょっと見る気をなくしてしまいました。
うむむ・・・どうしようかな・・・

ネタばれ含む感想を下記で。

▼続きを読む▼

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化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。

ひょんなことから事件の糸口を掴んだ
週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。
人々への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは
行方不明になった被害者の同僚。

ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方。
匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。
噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。

傑作長編ミステリー。
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今回はちょっぴり辛口の感想。

事件に関わった周りの人に事件を語ってもらうというスタイルの一冊。
読み終えてみると、SNSなどでの特命の悪意、集団心理というものは
本当に怖いし、あてにならないもので
翻って、昨今のネットが先行する私刑というものへの警鐘なのかな、など
色々考えるものはありました。

事件の結末に関しては、犯人の予想は外れたので
ミステリとしては楽しめるモノでもあった一冊。


しかしながら、この
周囲に事件を聞いていく、というスタイルは
自分の中では、宮部みゆきさんの「理由」がすごすぎて
どうしても、同じようなスタイルだと既視感を覚えるものでした。

宮部さん以外でも、他の作家さんでも見たことがあるので・・・
ネットでの悪意などを表現するには、こういう手法をとらざるを得ないかな?
と思いつつも、、、うーむ。。。
こういうスタイル、見たことあるなという印象が強すぎる作品でもありました。

本文パートが終わって最後に
取材中の一連の資料が提示されます。
いわゆるツイッターみたいなので、赤星がしていたやりとりや
彼が書いた取材記事など、凝った構成だな、と思いつつ
本文パートの要所要所で挟んでも良かった気もしました。

もうすでに読んで知っていることを
改めて最後にもう一度もってこられても、、、という感じです。

タイトルも、赤星が命名したという設定上、仕方ないのかもしれませんが
センス、、、感じられません。
湊さんでなければ、読もうとは思えないタイトルです。


とまぁ、辛口で言いつつも
作中、色々な人に色々な顔を見せていた
本作のヒロインの城野美姫。
彼女を井上真央さんがどう演じたのか?
と、映画の方に興味を持った一冊でした。




2014年本屋大賞の9位入賞作品を読みました。

もっと評価されてもいい!
でも有名になられすぎると初期からのファンとしてはすこし寂しい・・・
そんな大好きな森見さんの世界観が満載の一冊です。

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一年ほど前からそいつは京都の街に現れた。
虫喰い穴のあいた旧制高校のマントに身を包み、
かわいい狸のお面をつけ、困っている人々を次々と助ける、
その名は「ぽんぽこ仮面」。

彼が跡継ぎに目をつけたのが、
仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら
「将来お嫁さんを持ったら実現したいことリスト」を改訂して
夜更かしをすることが唯一の趣味である、社会人二年目の小和田君。

当然、小和田君は必死に断るのだが…。
宵山で賑やかな京都を舞台に、ここから果てしなく長い冒険が始まる。
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ぽんぽこ仮面!!
冒頭の登場人物紹介からすぐにやられてしまいました♪
だけどこれは、ぽんぽこ仮面ではなく、怠け者の冒険のお話。

ぽんぽこ仮面に跡継ぎとして目をつけられている小市民の小和田くん。
彼は本当に怠け者で、職場の恩田先輩の誘いがないと
なかなか外にすら出ない、そんな青年。

宵山の土曜日
小和田くんは、恩田先輩に誘われて市内へ出てくると
相も変わらずぽんぽこ仮面からは跡を継ぐことを請われ

しかしそのぽんぽこ仮面はなぜか
京都市内中の様々な組織、
大日本沈殿党やら閨房調査団やら・・・閨房調査団って!!笑
それこそ最終的には多くの京都市民に、追われていまして

さて、ぽんぽこ仮面を追う者の正体やいかに?
そして小和田くんの運命や!?

という感じで、宵山の一日を駆け抜けます。

森見さんファンには嬉しい
「宵山万華鏡」や「有頂天家族」の描写も見られます。
そして相変わらず、くっだらないことを大げさに真面目に語る
愛すべき登場人物たち!

個人的には大満足の一冊でした。
週末探偵として東奔西走する、方向音痴の玉川さんが
なんとかわいらしいことでしょう。
「虫は火に向かって飛ぶ。私は冒険に向かって飛ぶんです」――p182より

私も冒険をしたくなりました。大冒険ではなく小冒険を!




読みたかった本をむさぼり読むと決めた5月は
2年前の新刊(なんだこの表現)、村上春樹を読みました。
色彩を持たない多崎つくるくんです。

これは村上春樹を読んだことのない人に薦めやすい一冊。

1Q84みたいに、長くもなく
登場人物たちにしっかり名前があり
(「海辺のカフカ」が強烈な私にしたら、これはびっくりでした)
展開もわかりやすい。

ボランティア活動がきっかけで友達になった、男3女2の仲の良いグループ。
つくるだけは、名前に色が入らない。感じる微妙な疎外感。
そんなつくるだけが、大学進学時に地元の名古屋を離れて東京へ。
そして大学2年生。彼らからの絶交宣言。
死ぬことだけを考えた半年を越え、彼も今や36歳。
親しい女性から、このことにけりをつけるように諭され
彼はアポ無しで、昔の友人たちに会いに行く―――そんなお話。


会話の端々に村上テイストはしっかりあふれ
他の村上作品でも見られるモチーフも見られ
あぁ、でも今作で女性はヴァージニアスリムを吸わなかったかな・・・
灰田くんと緑川さん、そして結末については、全て描かれていませんが
それはそれでありだと思います。
つくるの将来が幸せたれと、素直に思える一冊でした。

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四〇一二号室四〇一二号室
(2013/04/19)
真梨幸子

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殺人鬼フジコ以来、何作か読んできている真梨さん。
読了感が良いわけでもないのに手に取ってしまう不思議。

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タワーマンションの最上階、四〇一二号室に暮らす人気作家、珠美は、
人生の絶頂にいながら満たされずにいた。
ある日、古本屋の老婆に古い写真を見せられるが、
そこには見知らぬ赤ん坊が写っていて……。

一方売れない作家、桜子は安マンションで珠美を妬ましく思う日々。
しかし――1999年11月22日、大停電の日。
珠美がマンションから転落。
女たちの運命が逆転した
――はずが、それは悲劇の始まりに過ぎなかった。

著者が仕掛けた夥しい数の罠が、
ラスト3ページで「こう来たか!」の大興奮に変わる長篇ミステリ。
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表紙からして、なんだか嫌な雰囲気です★
帯にもしっかり「最恐イヤミス」の文字。
なんとなく意味分かるけど、、、イヤミスって単語は
いったいいつから市民権を獲得してるんでしょうかね??


4012号室への入居を検討している、とある客に対し
不動産会社の営業が
「この部屋は心理的瑕疵物件です・・・」と
この部屋にまつわるエピソードを話す、という幕開け。

4012号室に最初に住んでいた、売れっ子若手作家の珠美。
一方、同時期にデビューしながらも
ヒット作に恵まれない兼業作家の桜子。
互いにお互いを嫌悪する二人。
同じ編集者がついているのもあって、その嫉妬心はすごいです。

しかしながら、1999年11月22日に起きた大停電により
二人の運命は逆転していき・・・

というストーリーです。


女の醜い感情にあてられるのが、イヤに思えそうな作品。
んー・・・
個人的には作品のそういうところには、あまり嫌悪感を覚えなかったです。

たしかに、ラスト3ページで色々わかる真実にびっくりするのですが、ね。
イヤだな、という思いを感じたのはむしろ、構成の仕方で
伏線も何もなく(だと思います。私の読み方だと)
最後に色々とどんでん返しを持ってくるので
「そういうことかー」という驚きはあれど
やられた!感は味わえなかったです。

本作を読んで覚えた興味は、阿部定くらい。
11月22日の大停電は、本当にあった話なのですね。。。
全然記憶になかったです。


この方には、女性のドロドロしたところばかりではなく
また新たな新境地をそろそろ期待したいです。
こうしたテイストは、もういいや・・・

いろいろな感じで嫌な読了感だけが残ってしまいました。
うーん、残念。たまにはこういうこともあるか・・・。

みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
細々と更新中。

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