2017 / 06
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戦国の頃、三千両の黄金を携えた若武者が、
七人の近習を従えてこの村に落ちのびた。
だが、欲に目の眩んだ村人たちは八人を襲撃、
若武者は「七生までこの村を祟ってみせる」と叫び続けながら、
七人とともに惨殺された。

その後不祥の怪異があい次ぎ、半年後、落人殺害の首謀者、
田治見庄左衛門が家族・村人を切り殺し、
自らの首をはねて死ぬという事件が起こった。

この事件の死者が八人出たことで、村人は恐怖のどん底にたたき込まれた。
村人は落武者の怨念を恐れ、犬猫同然に埋めておいた
八人の死骸をとりだすと、八つの墓をたて、明神として祟めることにした。

以来、この村は“八つ墓村”と呼ばれるようになったという―。
大正×年、田治見庄左衛門の子孫、田治見要蔵が突然発狂、
三十二人の村人を虐殺し、行方不明となる。

それから二十数年、謎の連続殺人事件が再びこの村を襲った…。

━─━─━─━─━─

9月のまとめ記事でも触れましたが
この年にして、初めて!
金田一耕介シリーズを読みました。

最初の1冊に選んだのは「八つ墓村」。
有名な作品であるし、
この作品のモチーフとなった事件のあった場所に
2年ほど住んでいたことがある、などという縁で
読んでみました。


26年前に村で起こったとある凶悪な事件。
事件に深くかかわりがあるものの
そのことを知らず、神戸で成長した主人公が
八つ墓村にやってくることから物語は始まります。。。

次々と起こる事件。ひょんなことから明かされる法則性。
中盤以降続く、鍾乳洞の冒険シーン。
さて犯人は?その動機は?
そして、主人公が鍾乳洞を探検し続けた本当の目的はかなうのか?


ド派手な爆発シーンとか、最先端の技術を駆使したシーンとか
そういうものがなくたって、
冒険しているシーンには、胸が熱くなる!
ということを久しぶりに思い出させてくれた、そんな一冊です。

個人的には、小学生のころに夢中で読んだ
江戸川乱歩のシリーズを読んでいる、そんな感覚でした。


想像よりも金田一探偵の出番は少なく、
しばしば顔をのぞかせるぐらいで
最後に真相を披露してはくれるものの、作中で悩んでいるシーンが
あまり見受けられないことに少々違和感。
このシリーズがそういうものなのか、この作品だけこうなのか、は
今後シリーズを読んで確かめたいところです。


犯人は、根拠をもってこの人!と事前に予想できたわけではないけど
怪しいなぁ、と睨んでいた人物でした。
登場人物が多いようで、しかし実際はどんどん姿を消す展開です。
いかにも犯人、ではない人は限られてくるので
犯人当てというのは簡単かも?
しかし、主人公の秘密・・・物語序盤で尼さんが匂わせた例の件は
意外でびっくりするものでした。

冒険あり推理あり、驚き展開ありで
名作というのは、何年たっても楽しいものだと改めて感じた一冊。

今後も金田一シリーズ、楽しみます♪
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━─━─━─━─━─
殺人事件の容疑者として逮捕された少年には、戸籍がなかった。
十八歳くらいだと推定され、「町田博史」と名付けられた少年は、
少年院入所時の知能検査でIQ161以上を記録する。

法務教官の内藤は、町田が何を考えているか読めず、
彼が入所したことによって院内に起こった不協和音に頭を悩ませていた。
やがて、何人かの少年を巻きこんだ脱走事件の発生によって、
事態は意外な展開を見せる…。
━─━─━─━─━─

読了時の印象・・・

上巻→この展開はどこに行くのだろう!?気になる!!
下巻→上巻で膨らませた割に・・・・うーん。

というものでした。


悲惨な家庭環境のせいで、戸籍を持たず、学校に行けなかった主人公の町田。
非常に高い知能を活かして生き延びてきたものの
殺人の罪で刑務所に収容されてしまい・・・

彼に脱走をそそのかすように演技し続ける雨宮。
雨宮、町田とともに脱走を試みる磯貝。
出所後、大学生として過ごす町田に、企業を持ちかける為井とその周りの面々。
町田の身元引受人となった前原一家。
町田の脱走事件のことが気になり、そのことを調べる
刑務所時代の担当刑務官、内藤。

いろんな人が絡み合うので、先が気になってあっというまに読めてしまいました。


序盤パートは、刑務所時代の描写ですが
彼の出所後は、為井などを中心とした、町田の日常的なシーンと
雨宮や内藤がメインとなってくる、町田の過去などを探るシーンが描かれます。

大学生たちが起業を目指して奔走する、日常的なパートと
雨宮がメインとなってくる、町田を狙う影の人物が暗躍しているパート。
これが、最終的にどう絡み合ってくるのか?というところが
とても興味深かったです。

しかしまぁ。。。うーん。
下巻を読んでみると、少々期待外れでした。
もっと壮大に絡みあったり、大きなどんでん返しや伏線があるのかと思っていたのですが・・・

町田の天才ぶりも、彼のキャラクターのせいか
あまり表立っていないので、残念・・・。


最初は、「戸籍を持たない子ども」がテーマで
そうしたものを訴える作品なのかとも思っていたのですが
なんだかそれも、個人的には中途半端な感じでして
せっかく、社会問題を取り入れた主人公ならば
その辺りをつっこんで書いてくれても良かったのでは?という印象でした。


以下ネタバレ含みます

▼続きを読む▼


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約2年前に一気読みした「日暮旅人」シリーズ。
(そのときの感想文はこちら→
続編が出たのを知って、手に取りました。

━─━─━─━─━─
保育士の陽子は、旅人と灯衣親子の世話を焼くため、
相変わらず『探し物探偵事務所』に通う日々を送っている。

ある日、陽子は夏休みを利用して
大学時代の友人・牟加田の地元に出かけることになる。
旅の最中、陽子は牟加田から恋人を演じてほしいと頼まれる。
その頃、旅人は熱で寝込んでいて―。

少年時代の思い出輝く『夏の日』ほか、全5編を収録。
音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み―。
目に見えないモノを“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語は続く。
━─━─━─━─━─

第1シーズンと位置づけられた最初の4巻分を読み終えたとき
素直に「続編が読みたい」と思っていたシリーズなので
再会がとても嬉しかったです。
現時点では6冊目も刊行されているので
これを手に取る日も待ち遠しい限り。

第2シーズン1冊目となる本作は
一応、今までの4巻を知らなくて、読める仕掛けにはなっています。
視覚以外の五巻を失った、捜し物探偵の日暮旅人
そして彼の周りの人物について
改めてのエピソードも加えながら、復習するような一冊。
短編5編の収録です。

「六月の花嫁」でしょっぱなからいきなり泣かされかけ
「犬の散歩道」で灯衣ちゃん
「愛しの麗羅」でユキジの事を思い出し

「花の名前」はミステリ色が強いお話。
増子警部補って・・・登場済みの人ですよね?
すっかり忘れていました。

「夏の日」はキュンキュンします!
やったね陽子さん!!
と、心中ガッツポーズ♪

と、こうした形で
久しぶりの自分でもすんなり読める構成で
時間をおいて再度読み始めるにはいい一冊でした。
終盤には、今後の展開を期待させるような
なんだか暗雲もたちこめていましたし・・・

暗くなりすぎないことを願いつつ
この後の続きも楽しみにしたいシリーズです。


しかし・・・なんやかんやで
私は黒い旅人が結構好きだわ(笑)


折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
(2010/11/27)
米澤 穂信

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米澤さんの作品コンプ作戦、ひとまず完了。
現時点で出版されている分は読破しました~

━─━─━─━─━─
ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナはある日、
放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。

ファルクはアミーナの父に、
御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。

自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、
「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、
いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、
沈められた封印の鐘、
鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――

そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?

魔術や呪いが跋扈する世界の中で、
「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?
現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!
━─━─━─━─━─

読み応えのある一冊でした!

序盤は、私自身がカタカナの固有名詞が苦手なのもあって
たくさん出てくる登場人物が覚えきれず
なかなか読み進められた無かったのですが

語り手である、領主の娘・アミーナの父が殺されて
本格的に事件の調査が始まってからは、一気に読めました。

剣や魔術や呪いや不死の存在やら・・・
ファンタジー?のような要素が満載の世界観ですが
物語自体は、がっつりミステリです!

殺された領主が、事件発生当時
現場となった場所にいると知っていたのは
限られた人間だけ
犯人はこの中にいるはず――

犯人捜しをする一方で
領主の家に捕らわれていた不死の青年は失踪するし
中盤では大きな戦闘シーンがあるし
どうなるの!?と思わせる展開が続いて
読んでいて楽しかったです♪

特に戦闘シーンが読み応えありました~
序盤では、誰が誰か分からないまま登場した人物たち
アミーナ達が捜査を進めていくなかで、
ようやくそれぞれの個性が見えてきて・・・

その個性が、一気に発揮される戦闘シーン!!

戦闘の迫力に圧倒されて、一気に読んでしまいましたが
実はこのシーンの中に、終盤の謎解きで必要なエピソードがいっぱい散りばめられていて
戦闘シーンの迫力に引き込まれて、ちっともそうしたヒントに気づけず
謎解きシーンで、巧いなぁ~と思いました。


第一印象こそ、少しとっつきにくかったですが
かなり面白かった作品です。
タイトルの意味は、最後の最後で明かされ
それがまた素敵だな~と感じました。

続編は・・・ありえるのかな?
少し期待したいです。
が、この続編の前に、小市民の冬も読みたいし
S&Rも読みたい
古典部も、アニメ化してるし続編を期待したい・・・

次に読める米澤作品はなんになるのかなぁ?


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タイトルや装丁が気になってたシリーズです。
3月、一気読みしました。
特に2~4巻は2日で3冊のハイペースで読んでしまったので
まとめて感想を・・・^^;(←今更一冊一冊書けない言い訳)

━─━─━─━─━─
保育士の山川陽子はある日、
保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣を自宅まで送り届ける。
灯衣の自宅は治安の悪い繁華街にあり、
日暮旅人と名乗る灯衣の父親は
探し物専門の奇妙な探偵事務所を営んでいた。

澄んだ目をした旅人と、人形のように美しい灯衣。
名字の違う不思議な親子に興味を惹かれた陽子は
たびたび事務所を訪れ、旅人が持つ能力を知ることになる。

音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。
旅人は、目に見えないモノを“視る”ことで
探し物をしているというのだが―。
━─━─━─━─━─

主人公の日暮旅人には、視覚以外の五感がありません。
その代わり、人とは違うものが視える旅人。

聴覚(会話)は漫画の吹き出しのようにみえることで可能であり
嗅覚は、においの分子が見えたり・・・
よく視えることを活かし、探し物専門の探偵事務所を開業している旅人です。

物語は、さまざまな依頼をこなすことからスタートしますが
依頼を通じて、旅人の過去が垣間見え始めます。


「探偵」という言葉につられて、ミステリを期待すると
肩透かしをくらうかもしれません。
人とは違う能力で探し物をする探偵さんですしね。
探し物を通じて、人の温かさに触れるエピソードを
序盤(1~2巻中盤)は楽しめました。

が、徐々に物語は暗い方向へ・・・

ネタバレになるので詳細は防ぎますが
旅人がこの能力を得ることになった主要因。。。
こうしたレーベルで、この分野ががっつり書かれるとは想像していなかったので
ちょっと驚きでした。

この分野の話は、やはり読んでいて気分は良くないです。
最後に旅人と対峙する人物は、本当に腹が立ちますし
最終巻で巻き込まれる陽子は、気の毒で仕方ありません。


印象としては、4冊でまとめるには詰め込みすぎた感じ。
もう少し、探し物の依頼をこなしながら
ゆっくり真相に迫っていってほしかったですね。
最終巻でキーになるあるアイテムも、登場が唐突だなぁと感じますし
結局、最終巻だけで色々なコトが明らかになりすぎている感が・・・

そんなわけで1巻と4巻では、えらく印象が違いました。

序盤の雰囲気がよかっただけに、個人的には残念でした。
作者が書き切れなかったという、他の探し物エピソードが
いつか番外編や外伝といった形で、発表されたら
ぜひその際は読みたいと思うのでした。


みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
細々と更新中。

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