2017 / 10
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好き、だからこそ (新潮文庫)好き、だからこそ (新潮文庫)
(2010/11)
小手鞠 るい

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小手鞠るいさんをふらりと読みました。

━─━─━─━─━─
画廊勤めの風子の前に台風のように現れ、
19歳の身体を心ごと奪った大岸豪介。

不器用で情にもろい豪介に深く刻まれた風子の愛の記憶は、
幼い娘を抱えスナック勤めをした洋子との暮らしを
彼が選んだあとも甘く、苦しいほどに切ない。

元妻を自殺で失った河野至高と
風子が結ばれた20年後のいまも…。

70年代フォークの調べにのせ、
秘めた想いを、肉体の歓びへと解き放つ大人の愛の物語。
━─━─━─━─━─

小手鞠さんの文章は、やわらくてキレイで
個人的には安心して読める作家さんです。


今回の作品は、風子と豪介の出会いに始まり
その後、二人に関係してくる女性の目線で
色々描かれる、連作短編です。
とはいっても、物語の中で20年の時間が流れます。


「空は何色」は、風子目線。
豪介との出会い、結婚・・・
そして二人の関係が変化するまでを描きます。

その後続く話の設定の中だと
この話での風子が、自分と年も近く、感情移入はしやすそうですが
なんだか「若いなぁ、不器用だなぁ」という印象でした。


「心をこめて、待つ」は
風子と豪介の別れるきっかけになった女性
葉子の目線で語られるお話。

「空は何色」では
些細な行動で、強烈な存在感を残す彼女。
このエピソードだけだと、何だか嫌な女に思えますが
彼女目線で語られると、また違った側面が見えました。



「桔梗を買った日」は、再び風子目線。
新しいパートナーを得た風子の、その後のお話。

「心をこめて、待つ」の空白だったエピソードが明かされます。
その部分のエピソードが、私はどうしても嫌でした。
全く理解できない訳ではないけれど、それでも
私の考え方とは違うモノなので
ちょっぴり、ざらざらしたものが残ったお話。


「愛する人に歌いたい」は
風子の新しいパートナーさんの
前妻さんのお話です。

上述のあらすじにある通り
この語り手さんは、既にこの世にいない人。
彼女の遺書のような形で語られる物語。


最後の「あなたへと続く道」は
39歳になった風子が語る物語。
現在住むアメリカで、思いがけない人物と出会います。

このラストシーンが、名文だと感じながら読んでいました。
落涙まではしなかったんですが
「桔梗を買った日」で、若干風子に失望したけれど
素敵な女性に彼女はその後、成長していました。


どれも独立したお話ながら
前後のお話とちょっとずつ関連があって
まさに連作短編集!

すごくドキドキする
切なくなる
きゅん、とする・・・・
というような恋愛小説ではなかったのですが
「うんうん」と頷ける恋愛小説でした。


好き、だからこそ―――
このあとに、私なら
さて、どんな言葉を続けようかしら・・・
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みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
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