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さよならバースディ (集英社文庫)さよならバースディ (集英社文庫)
(2008/05/20)
荻原 浩

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ナツイチのキャンペーン対象から選んだ1冊は
好きな作家さんである荻原さんの未読作品。

━─━─━─━─━─
霊長類研究センター。
猿のバースディに言語習得実験を行っている。
プロジェクトの創始者安達助教授は一年前に自殺したが、
助手の田中真と大学院生の由紀が研究を継いだ。

実験は着実に成果をあげてきた。
だが、真が由紀にプロポーズをした夜、
彼女は窓から身を投げる。

真は、目撃したバースディから、真相を聞き出そうと…。
愛を失う哀しみと、学会の不条理に翻弄される研究者を描く、長編ミステリー。
━─━─━─━─━─

読了後、読書メーターにて
「これが『明日の記憶』につながるのか・・・」と
コメントしてしまったのですが
調べてみると、刊行の順番は
「明日の記憶」→「さよならバースディ」なのですね
(執筆順までは分からないのですが・・・)

本屋大賞で2位になり、映画化もされた「明日の記憶」。
ジャンルは全く違いますが
なんだか近しい物を感じた作品です。

主人公:田中真が取り組んでいる研究は
バースディと名付けたボノボ(猿の一種)の言語習得実験。
バースディはとても賢いのです。

たとえばリンゴがあります。
リンゴについて真が繰り返し「リンゴ」ということで
言葉からでもリンゴを認識できるようになり
且つ、「リンゴ」と書いたパネルを見せることで
文字からでもリンゴを認識できるようになります。

そうして覚えた単語が100近く。
ゆえに、バースディにたとえば
「あか たべる どれ」と尋ねると
リンゴを指してくれるのです。


真は、プロポーズした夜に
彼女に自殺されてしまいます。
その現場には、バースディもいて―――

警察は自殺と結論づけたものの
納得できない真は、バースディとの対話によって
彼女の死の真相を探る、というお話です。


設定が面白くて、凝っているので
一気に読めた作品です。
が、読後感はちょっと期待はずれ。


自殺する彼女、由紀の隠された事実が
どんどん明らかになってくるのですが
あまりそれらに伏線が感じられず
後付けのような感じがして、すんなり納得できなかったり

一番の見せ場のバースディとの最後の対話も
序盤の設定が、見事に覆されてしまっての対話なので
きっと、一番このことにショックを受けたのは
真なんだろうと思いますが
読者の自分も納得できません。。。うーん。

ただ、一生懸命対話しようとしたバースディの姿を思い浮かべると
いじらしくて、かわいらしくて
うるっときます。

明日の記憶と同じように、作品の根底には
しっかり「愛」があったので
落涙とまではいきませんでしたが、じーんときます。
ほぼラストシーン、P370の冒頭の一行が
私的に一番じーんときた言葉です。

ちょっぴり、消化不良が残ってしまう
それが何とも惜しい作品でした。
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みやこの

Author:みやこの
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【2015年9月7日更新】
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