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人質の朗読会人質の朗読会
(2011/02)
小川 洋子

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本屋大賞きっかけで手に取った一冊です。
読了は、大賞が発表される直前でした。

━─━─━─━─━─
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。

紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。
祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは
人質たちと見張り役の犯人、そして…

しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。
━─━─━─━─━─

冒頭で大きなネタばらし。
これは、海外で起きたとある拉致事件の人質たちが
長く拘束される中で、語った物語。
この人質たちは、残念ながら
警察の強行突入のおりに、犯人の仕掛けたダイナマイトによって
全員、死亡しています・・・。

すでに、この世にいない人によって語られた物語。
冒頭で、そう設定されるだけで
その設定さえなければ、普通の短編集とでもいえる本が
雰囲気を変えてしまいます。


生まれも育ちも違う8人の日本人の男女が語る
8編に加え、ある人物の語りも加えた全9編。

冒頭の設定があるだけに、どの話もなんだか切ないです。

「冬眠中のヤマネ」のお話が、個人的には印象深かったです。
語り手は34歳の眼科医。国際学会の帰路でした。
彼は、中学時代の自分のエピソードを話します。

眼鏡屋の息子に産まれ、母親に眼科医になることを望まれた語り手。
そんな気は特になかったものの、私立中学の受験を難なく突破した彼が
彼の意志で、眼科医を志すきっかけになった出来事。

こういうの、弱いんですよね。。。

特に私は、自分自身が祖父母とあまり親しく出来なかったという
そういう思いがあるだけに、こういうエピソードはとても弱いです。


極限下の状況において
自己紹介・・・ではないかれど、自分の人生において「自分」を象徴できる出来事
なんだろう・・・?
自分がもし、こうした状況下に置かれたら
なにを話すだろう?語るんだろう?

考えてみましたが、悲しいかな、思い浮かびません。

これはただ、想像しているだけだから、思い浮かばない・・・
であってほしいな
本当に、ほんとうにこうした状況下に置かれたときに
語ることが何一つない、そんな人生は
いくらまだ長い年月を生きていないとしても
それは嫌だな・・・

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みやこの

Author:みやこの
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【2015年9月7日更新】
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