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アントキノイノチアントキノイノチ
(2009/05)
さだ まさし

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映画を見たわけではないのですが、
名前を聞いたことがあったので、手にとった一冊。

去年は6月末に徳島を旅し、その後「眉山」を読みました。
なぜかこの時期はさださんの著書に巡り会うようです。

━─━─━─━─━─
杏平はある同級生の「悪意」をきっかけに
二度、その男を殺しかけ、
高校を中退して以来、他人とうまく関われなくなっていた。

遺品整理業社の見習いとなった彼の心は、
凄惨な現場でも誠実に汗を流す会社の先輩達や
同い年の明るいゆきちゃんと過ごすことで、ほぐれてゆく。
けれど、ある日ゆきちゃんの壮絶な過去を知り‥‥。

「命」の意味を問う感動長篇。
━─━─━─━─━─

作中でも触れられますが、タイトルが連想させるものがものなだけに
どんな話だろう?と思って読み始めたのですが
いやはや、なかなか読み応えのある一冊。

心に傷を負った主人公、杏平。
遺品整理を請け負う会社の見習社員としての現在と
彼が傷を負う原因となった高校時代の過去を
交互に描く作品です。

遺品整理業・・・
高齢化が進む日本だと、今後、需要がある仕事だろうなぁと思いつつ
実際の会社さんを取材して描かれた、本作
その作中に登場する実際の現場は
なかなかにすさまじいものでした・・・

というか
よくこれ、映像化したと思うのですが
どこまで原作に忠実にやったんでしょう??
うううう・・・

と思ってしまうぐらい、酷な仕事です。
その中で働く社員さんたちの姿は、本当にかっこいい!
「仏さんを助けに行ってきます」・・・かっこいいです。


この会社で働くなかで、少しずつ回復していく杏平の姿に安堵しながらも
過去のシーンでは、いったい何があったんだろう?と
緊迫感をもって読んでいました。。。

優等生で人気者だけれども
その言動の中に巧みに悪意を隠している、同級生の松井。
自分が一番でないと気に入らず、相手を徹底的に蹴落とす・・・

山木くんのエピソードから登山のシーンまでは
先が読めずにひやひやしました。
もう、本当に松井は嫌なやつで
終盤、思わぬところから再度、
その最低さが浮き彫りになったり・・・。


タイトルともからんでくる終盤のシーンは、素敵ですね。
私が実際、杏平だったら、あんなことはできない。
ましてやゆきちゃんだったら、とてもじゃないけど、できない。
ふたりの魔法がとけて、本当に良かったです。

最後に、ゆきちゃんの言葉がとても素敵だったので覚え書き。

p253より
「私ね、老人ってホントに凄いと思う。だってね、ずっと生きてないと老人になれないんだよ。
 なりたくてもなれない人の方がずっと多いんだよ。
 いろんな、それこそ沢山の苦労をして生きたっていうだけで、老人は尊い、と思わない?
 私はすてきなお婆さんになりたいなあ」
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みやこの

Author:みやこの
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【2015年9月7日更新】
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