2017 / 08
≪ 2017 / 07 - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - 2017 / 09 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


北斗 ある殺人者の回心北斗 ある殺人者の回心
(2012/10/26)
石田 衣良

商品詳細を見る


久々に、石田衣良さんです。
単行本価格でkindle化もされてます。

━─━─━─━─━─
幼少時から両親に激しい暴力を受けて育った端爪北斗。
誰にも愛されず、誰も愛せない彼は、
父が病死した高校一年生の時、母に暴力を振るってしまう。

児童福祉司の勧めで里親の近藤綾子と暮らし始め、
北斗は初めて心身ともに安定した日々を過ごし、大学入学を果たすものの、
綾子が末期癌であることが判明、
綾子の里子の一人である明日実とともに懸命な看病を続ける。

治癒への望みを託し、癌の治療に効くという高額な飲料水を購入していたが、
医学的根拠のない詐欺であったことがわかり、綾子は失意のうちに亡くなる。

飲料水の開発者への復讐を決意しそのオフィスへ向かった北斗は、
開発者ではなく女性スタッフ二人を殺めてしまう。
逮捕され極刑を望む北斗に、明日実は生きてほしいと涙ながらに訴えるが、
北斗の心は冷え切ったままだった。

事件から一年、ついに裁判が開廷する―。
━─━─━─━─━─

石田さんにしては、穏やかでないタイトルに惹かれ、手に取りました。
なかなか普段とは違う作品です。

これは高校生の読書感想文にうってつけではないでしょうか?

あらすじは上述の通り。
後半は、彼が裁判に臨む様子が描かれます。


虐待を受け、愛情に飢えていた青年。
唯一愛してくれた里親とともに、詐欺に巻き込まれ
里親の失意を晴らすために、主犯を殺めることを決意。
「主犯を絶対に殺す」という明確な殺意は持ちつつ
当日、予定通りにターゲットが現れなかったために
ナイフの所持を見られたことから、女性二人を殺害。

さて、彼に下される判決は―――?


法学部出身でもない浅はかな自分の知識では
作中で二人を殺した北斗は
死刑は適用されないのでは?永山基準とやらで4人以上だよね?
と、間違った知識で読んでいました。
決して、4人以上の殺害が、死刑の条件ではないのですね。
勉強になりました。。。

同情を禁じ得ない彼の境遇、犯行を決意するまでの過程・・・
とはいいつつも、被害者はまったく無関係の女性・・・
それぞれの遺族の思い・・・
北斗、そして彼を支援する人たちの思い・・

自分が、こんな裁判の裁判員に選ばれたら、どうするんだろう?
なんだかすごく色々考えさせられながら読みました。

しょうもない漫画や、いまいちなミステリをドラマ化するよりも
こういう作品を映像化して、沢山の人に知ってもらうべきだな、とも思ったり。
テーマが重すぎて難しいのかも知れませんが。。。

私は裁判にかかわったことがないので
この裁判の流れに、どれぐらいリアリティがあるのか
最後に北斗に下される判決が
法曹界にかかわる人から見たら、適当なのかはよく分かりません。
でも、素人目にしてみたら
いい結末ではないかと思いました。


序盤は、目を背けたくなるような虐待のシーンもありますが
石田さんの文章は読みやすいですし
一冊読み終えると、色々考えさせられるので
本作はなかなかの良書だと思います、おすすめです。
スポンサーサイト

この記事へコメントする















みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
細々と更新中。

何かございましたら
下記メールフォームよりご連絡ください。



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。