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秘密 (文春文庫)秘密 (文春文庫)
(2001/05)
東野 圭吾

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2010秋ドラマで放送中の「秘密」です。
ドラマ化に便乗しての再読です。
再読とはいえど、初めて読んだのは、4年半前!
・・・設定以外の細かい内容は、ほぼ記憶の彼方でした★

━─━─━─━─━─
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。
妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に
宿っていたのは、死んだはずの妻だった。
その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。

映画「秘密」の原作であり、
98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。
━─━─━─━─━─

そうなんですよねぇ。映画化もしたんですよねぇ。
あの頃、藻奈美だった広末さんも、
今や再婚して・・・勿論母親で・・・。
いやはや、なんとも。


小五の娘の体に、妻の魂が宿ってしまい
父親かつ夫の平介と
娘かつ妻の藻奈美(直子)との共同生活が始まる杉田家。

中学、高校と進学して行くにつれ
人生をやり直す機会を与えられた直子は
それまでの人生で悔やんだことを、今度こそはしないようにと
勉強や部活に熱心に取り組む。
そんなイキイキと生活する彼女を、ねたんでしまう平介・・・
「お前の夫は俺だ!」と
藻奈美の同級生の男子との付き合いにまでも、嫉妬するようになり・・・



4年半ぶりの再読は、本当に設定以外さっぱりで
初めて読むに等しい形で、ぐんぐん読み進めました。


二人の共同生活や、心情に一喜一憂させられながら
私的に、東野さんの「巧い」と思わせるところは
やはり、梶川家のエピソード。

平介は、遺族として
事故を起こしたバス会社を相手に、被害者たちで賠償を追求しますが
その中で、加害者とも被害者ともとれる存在―――バスの運転手。

運転手、梶川氏は
規定を大幅に超過する勤務をこなし
結果、事故につながってしまったようなのですが・・・

なぜ彼は、そこまで一生懸命に働いたのか?
という点が、序盤にミステリーなエピソードとして語られます。
いい味付けですよね。
杉田家の描写ばかりではなく、疑問点も登場させ
そのエピソードが巡り巡って後半にまで活きてくる――
すごいなぁと思います。
登場人物を全て活かしきるという手法は、この頃から健在なのですね♪


タイトルが本当に意味する「秘密」はラスト数ページに一気に明かされ
多くの人の感動を誘っているようですが
個人的に一番ジーンときた秘密は
遺族の一人である藤崎さんのエピソードです。
二人の娘を亡くし、多額の賠償金を得た藤崎氏は
このお金を元手に、商売を成功させます。
元でのお金がお金なだけに、陰口もたたかれる氏ですが
彼が車の中にひっそりと隠している秘密――
切ないなぁ、と思うのです。
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みやこの

Author:みやこの
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【2015年9月7日更新】
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