2017 / 05
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孤独な夜のココア (新潮文庫)


初めましての作家さんです。
今夏の新潮社の文庫キャンペーンでの、対象の一冊というのが
手に取ったきっかけ。
12編の短編集です。


━─━─━─━─━─
あなたとめぐり合うことができて、よかった。
同じ時間を過ごすことができて、よかった。
今ではすべてがもう夢のように思われるけど・・・・・・。

心の奥にそっとしまわれた、尼苦い恋の記憶を、
柔らかに描いた12篇。
恋の温もりと儚さ、男の可愛げと女の優しさを、
こまやかな言葉の網で掬いあげ、
世代を超えて心に沁みわたる、田辺聖子の恋愛小説。
そのエッセンスが詰まった、珠玉の作品集。
━─━─━─━─━─


初めての作家さんは、やはり短編集から入るのが好きです。
いきなり大長編に挑戦してしまうと、もしも外れだったとき
「いや、もしかしたら大どんでん返しが待ってるかも・・・?」と
妙に用心してしまって、結局良い読後感が得られないこともある中・・・


この短編集を読んでいて、田辺聖子さん
好きだなぁ、と感じました。


なんといっても、主人公の女性たちや、周りの人間が話す
ほんまものの、大阪弁。
これがまず、自分には心地よかったです。

正直、こんな大阪弁は
生まれてほとんどを大阪で過ごしている自分も喋りません
というか、喋れません。

語尾が「~やん」っていう風にはなるくらいの
大阪弁風味やと、自分では思っています。
そりゃ、喋って!ってヨソの地方の人からお願いされたら
いっくらでもその風味は強められるけど。。。

この作品に出てくるのは、
話す人の口から、自然に出てくる
ほんまもんの大阪弁(決して関西弁ではない)で
それが、人物描写にイキイキとした感じを与えて、自分には心地よかったです。


恋愛がテーマの短編集ということでしたが
終わりが見えないのも、面白かったです。
終わり・・・というか、話の着地点が、本当に読めない。
それが新鮮です。

恋愛がテーマで、どれもそれなりに登場人物がいて
さまざまな恋愛をしているけれど
一様に、ハッピーエンド、バッドエンドに終わるではなく
「え?ここで終わり??」というように
想像を膨らまさせてくれる、素敵な終わり方をするので
気が抜けません。


好きだったのは「エープリルフール」。
作中の彼が、強烈なのにびっくりするのもさながら
そんな彼が魅せる素敵なラストシーンが印象的でした。


孤独な夜のココア―――

表題作や、そうした小道具が登場する作品もないのですが
この作品集にぴったりのタイトルだな、と読み終えた時には思える
女子にオススメの一冊です。
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みやこの

Author:みやこの
favorite * 読書 〒

【2015年9月7日更新】
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